想い出はいつも雨

かおり「バーカ、それぐらいで美咲が落ち込むわけないでしょ」

修治「やっぱり落ち込んでたんだ」

かおり「あらま知らなかった?あの後、かなり落ち込んでたな、美咲」

修治「・・・」

かおり「冗談。落ち込んでる様子は見せなかったけど、本当はショックだったと思うな、だって・・・」

修治「だって、何ですか?」

かおり、カップを指す。

修治「コーヒーがどうかしたんですか?」

かおり「おかわり」

修治「おかわりじゃなくて、話の続きして下さいよ」

かおり「止めた。おかわりないんだったら話さない」

修治、立ち上がる。

かおり「もちろん君のおごりだからね」

修治「はい、分かってます」

○修治の家・玄関(夜)

修治、家に入り、玄関の正面にある階段を上って行く。

○同・二階(同)

修治が階段を上がって来る。

二階には部屋が二つある。

修治、一つの部屋の前で立ち止まり、ドアをじっと見つめ、反対側の自分の部屋に入る。