「広大さん。」
突然都が、俺の胸に飛び込んできた。
「私もルールを破ります。お互い同時進行で他の人と交際しない。そう決めましょう。」
「・・・・・・。」
「広大さんが別の女性と付き合っていると聞いたとき、初めて婚活カウンセラーを辞めようかと思いました。」
そう言うと、都は俺の胸で泣きじゃくった。
「都。泣かないでくれ。君に泣かれると俺は不整脈を起こす。」
「広大さん・・・」
「俺には都しか見えてないから。都だけいれば他には何もいらない。」
俺は都の髪を撫でながら、何度もそう囁き、その唇を塞いだ。
「私もです。広大さんだけです。」
都も俺の目をみつめながらそう告げ、その後鼻をすすりながら言った。
「仮交際は終了です。真剣交際へ移りましょう。」
どうやら俺は、仮免を無事卒業したようだ。
溢れる喜びを抑えきれず、俺は都をさらに強く抱きしめた。



