気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


俺は都に言った。

「部屋が一室余っている。そこに荷物を置けばいい。」

俺はリビングの先にある部屋のドアを開けた。

そこには俺の本棚と机があり、医学書や文献が乱雑に納められている。

今はリビングでパソコンを使って仕事をするから、ほとんど使っていない部屋だ。

「ありがとうございます。あの、シャワー先に使ってもいいですか?」

もう23時か。

「ああ。これからは俺の帰宅を待たずに、自由に使ってくれていいから。」

総一郎の言葉が蘇る。

自由、これこそが都に嫌われないためのキーワードだ。

「わかりました。」

都はバスルームに入り、シャワーを浴び始めた。