気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


気がつくと、俺は自分のベッドに仰向けで寝ていた。

嘘のように眠気が去り、意識もクリアな状態に戻っている。

どうやって自分の部屋へ戻って来たのだろう。

そうだ。都とのデートはどうなった?

俺はベッドから飛び起きた。

窓の外は夜の帳が下り、時計の針はもう9の数字を指している。

つまりいまは21時、都との待ち合せは13時だったから、7時間くらいは眠ったらしい。

きっと都は大切なデート中に眠りこけてしまった俺に、愛想を尽かしただろう。

呆れて帰ってしまったに違いない。

早急にメッセージを送るべきか、それとも家を訪ねて土下座をするのが先か・・・。

そう悩んでいると、寝室の外から物音が聞こえた。

そっと寝室のドアを開けると、キッチンで都が鼻歌を歌いながら、料理をしていた。

機嫌は悪くないようだ。

この匂いはおそらくカレー・・・

そこで初めて、自分が猛烈に腹が減っていることに気付いた。