待ち合せ場所の駅に着くと、都は俺を待っていた。
佐島に起こされたものの、結局俺は二度寝してしまい、30分も遅刻した。
「すまない。仮眠を取って寝過ごした。」
俺は正直に事実を述べ、都に謝った。
「気にしないでください。ちゃんと遅れる旨のメッセージをくれましたし。今日は良い天気だから、近くの公園のベンチで桜を眺めていました。」
「そうか。」
遅刻したことを責めもせず、時間を有意義に過ごしていた都は、まるで菩薩のようだ。
俺は心でそっと手を合わせた。
「上映時間には間に合いそうですね。行きましょう。」



