気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


私達の会話が終わるのを見計らうように、小町店長がいつもの品を持って来た。

「はい都ちゃん。特大クリームましましチョコバナナパフェ、お待たせしました。」

「ありがとうございます。」

私は自分の顔の大きさほどもある特大パフェを、スプーンで大きくすくって食べ始めた。

広大さんは、それをあっけに取られて見ている。

「もうひとつ、先に言っておかなければならないことがあって。私ものすごく大食いなんです。そこは大丈夫ですか?」

私の食べっぷりをしばし眺めた広大さんは、くぐもった息を吐き出し、耐えきれずといった表情で笑い出した。

「ははは!そんな細い身体によく入るな。」

「引かないんですか?」

「いや?犬のエサみたいな飯しか食わない女より、よっぽどいい。」

広大さんに嫌われたどうしよう、と思っていた私はホッとした。

前の彼氏は、これが原因で去って行ったというのに。

この人は本当に懐が深い人だ。

「それなら良かったです。今度一緒に、スイーツバイキングに行きませんか?」

「望むところだ。俺も甘いものは大好きだ。」

どうやら食べ物の好みも合うようだ。