気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


「・・・と、都に会うまではそう思っていた。」

突然広大さんが、続きを話し始めた。

「え。」

「でも都が働きたいのなら、そうすればいい。家事なんてなんとでもなる。お互い忙しければハウスキーパーを雇えばいい。子供だって保育園に預けるなり、ベビーシッターを雇うなりすればいいだけの話だ。大事なのは、誰と一緒に生きるのが1番幸せか、ということだろ?俺は都をそんな理由で諦めたくない。」

そう毅然と言い放つ広大さんの言葉に、胸の痛みがすっと消え、代わりに柔らかな温もりに包まれた。