気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


たとえ忙しかろうが、都との約束を最優先するつもりだ。

こうして俺は都の連絡先を手に入れた。

「じゃあ今日はこれで帰ります。お大事に。」

「ありがとう。気をつけて帰れよ。」

帰り際パンプスを履いた都は、玄関先で見送る俺の胸にいきなり抱きついてきた。

俺の心拍数はどんどん上昇していった。

おそるおそる、俺も都の背中に腕をまわす。

都の髪から、いい香りがする。

そしてその小さな身体は温かい。