まるで正反対の女ふたり、一体どこへ行くのだろう。
そしてその行き先を突き止めて、俺はどうしようというのだろう。
ふたりは俺の良く知っている道を歩いて行く。
そしてまさかとは思ったが、そのまさかが現実に起こった。
ふたりは波川総合病院の入り口を通っていくではないか。
俺の勤める病院になんの用が・・・と考えた途端に思い出した。
あの若い女は、先日俺が執刀したアパレル会社ミタの社長、三田権三の娘だ。
手術が成功したあとの面会で、あの服装でわんわん泣いていたから、うっすらと記憶に残っていたのだ。
では三田権三の見舞いか?
三田権三は、一週間前に退院したはずだが・・・。
何か忘れ物をして、それを取りに来たのだろうか?
しかし何故に都と一緒に?



