育児が始まった。
子供達が順番に夜泣きをする。
最初は広大さんと交互に夜泣きする子供達をあやし、なだめすかした。
けれど広大さんは、仕事で疲れて帰ってくる。
そして持ち帰って仕上げなければならない論文もある。
「広大さん。個室で仕事をしてください。子供達は私にまかせて。」
「しかし。」
「大丈夫です。なんとか乗り切ります。広大さんは非番の日にお手伝いをしてくれればいいです。」
「すまない。」
広大さんは、個室で集中して仕事が出来るようになった。
こんな時のために、個室を作っておいたのだ。
防音設備が整っているから、子供達の泣き声も聞こえないはずだ。
私がSOSを出すと、母やお義母さん、三也子や佳央子さんも手伝いに来てくれた。
こうして夜泣きの日々を乗り超え、子供達は成長するにつれ、少しづつ手がかからなくなっていった。



