気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


私は4人の子供を育てながら広大さんを支えていこうと決め、『LOVE×3結婚相談所』を退職し専業主婦になった。

そして私達夫婦は広大さんの賃貸マンションから、一軒家に引っ越した。

子供達が小さいうちはいいけれど、大きくなったらいまの部屋では狭すぎる。

そうなる前に思い切って戸建てを購入しよう、と広大さんが提案したのだ。

「子供部屋を2階と3階にふたつづつ作って、1階はリビングと俺達の寝室だな。」

「広大さんの書斎は?」

「書斎なんていらない。俺はいつでも都が目に入るリビングで仕事するから大丈夫だ。」

「私はひとりになりたい時があるので、個室が欲しいです。」

そう主張する私に、少し淋しそうな顔をした広大さんが頷いた。

「わかった。たまにはひとりになりたい時もあるだろう。ひとつ個室を作るか。」

「ひとりで集中して本を読みたいので、防音の部屋にしてください。」

「物音ひとつ聞こえない防音設備にしよう。」

広大さんは、設計士にその旨を伝え、寝室の隣に個室を作った。