気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


待合室で足を組み、ベビー雑誌を読んでいる広大さんに、私は言った。

「赤ちゃんが私のお腹の中にちゃんといました。」

「そうか。良かった・・・」

そうしみじみとつぶやくと、広大さんはその雑誌を広げてみせた。

「今まで縁がなかったから知らなかったが、色んなベビー用品があるんだな。ベビーベッドや哺乳瓶、スタイ、おしゃぶり、用意しなければならないものがたくさんある。都が動けるうちに、買いに行こう。」

「多分私、ものすごくお腹が大きくなると思います。」

「どんな巨大児を産んでもいいぞ。」

「赤ちゃん、四つ子だそうです。」

「買い物も四倍だな。」