気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


「どうして黙っていた?」

「病院へ行って、確かなことがわかったら報告しようと。」

「旅行から帰ったら、すぐにふたりで病院へ行こう。」

「でも間違いないと思います。妊娠検査薬では陽性でした。」

「じゃあ、あまり食欲がなかったのはつわりか?」

「はい。そうだと思います。」

こんなに早く子供が出来るなんて想定外だが、じわじわと初めての感情が込み上げた。

俺が父親になるのか。

不安もあるが、都とふたりで育てるなら、なんとかなるだろう。

俺は都の腹に呼びかけた。

「都を母親に持てて、おまえは世界一の幸せ者だな。元気で産まれて来い。」

都が、まだぺたんこの腹を優しく撫でた。

ハネムーンでベビーの存在を知る。

これもハネムーンベビーなのだろうか?