気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


楽しかった旅行も最終日を迎えた。

窓から眺める、美しく真っ青な海が広がる景観に、ふたりでしばし見とれる。

「この景色をひいお祖母ちゃんも見たんでしょうか。」

「きっと見ただろう。」

「私、この景色、一生忘れません。」

「俺もだ。」

「私もひ孫に今日の感動を伝えます。絶対に。」

「そのひ孫も、ここへ来るかもしれないな。」

「そしてそのひ孫のひ孫も。」

「ひ孫もいいが、まずは子供だな。親父にハネムーンベビーを作って来いと、けしかけられた。」

「・・・・・・。」

「嫌か?」

都は喜びを隠せない表情で、俺に告げた。

「実は、二ヶ月前から生理が来てません。」

俺は驚きのあまり、声を失った。