今日の宿は錦ヶ浦(にしきがうら)に立つ絶景ホテルだ。 ここも昭和の香りが満ちあふれている。 宿の入り口で、スーツを着た、やたら背の高いふたりの男とすれ違った。 ただならぬオーラがある。 都が小さな声で囁く。 「あのふたり、有名な漫才師です。」 やっぱり有名人だったか。 「あの漫才師は動画チャンネルで、絶景を舞台に漫才をしているんです。今日はその撮影でしょう。」 「なるほど。粋だな。」