気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


佳央子さんは媚薬フレグランスと共に、大量の服を送って来てくれた。

その中に、本当に大事なところしか隠れない、セクシーな下着が紛れ込んでいた。

さすがにその下着をつける勇気はなかった。

チョコレートの香りが仄かにするその香水を、毎日付けた。

あまり効果は見られなかった。

眠っている広大さんの唇に、自らの唇を押し当てたこともある。

広大さんの唇は、なぜか梅の味がした。

いっそ自分から襲ってしまおうかと、広大さんの身体の上に被さった。

すると広大さんはねごとで叫んだ。

「食べないでくれ!俺を食べたら消化不良を起こすぞ!」

物騒な夢を見ているようだった。