気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


俺だって男だから、当然そういう欲望は持っている。

まして隣で肩が触れあう距離で、都が横たわっているのだ。

眠れない日だって、数え切れないくらいあった。

そんな夜は、リビングでスクワットをした。

その後、梅酒を一気飲みし、再び横になると一瞬で眠りに落ちた。

そして俺は仏のように悟りを開いた。

心頭滅却すれば火もまた涼し、だ。

都のポメラニアンような可愛い寝顔を見られるのは俺だけ。

そんな優越感だけで満たされ、都の頬にそっと触れるだけで、眠ることが出来る境地に到達した。