気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


とうとう初夜を迎えた。

この日が来るまで、本当に長かった。

結婚するまで都を抱かない、俺はそう決めていた。

都は俺の宝物だ。

だからこそ、名実ともに俺のものになるまでは、宝石箱の中で大切にとっておきたかった。

そして都との初めての夜に、俺の渾身の情熱を注ぎたかった。

そのための予習は余念なく行っている。

都とふたりで同じベッドに入って眠るというビッグイベントは、思いのほか早く訪れた。

しかし都はすぐに眠ってしまうから、俺はその指を絡めるだけで寝るのが習慣になった。