気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


広大さんは当然のようにタコ焼きパーティに参加している小沢さんを見て、呆れた顔をした。

でも私にはわかる。

広大さんが心の中では喜んでいることを。

「おまえを誘った憶えはないが。」

「都ちゃんに誘われたんだから、文句は言わせない。」

「都ちゃんなんて、馴れ馴れしく呼ぶな。都が汚れる。」

「いくらでも呼んでやる。みやこちゃん。みやこちゃん。」

「何かご用かしら?」

たこ焼きをくるりと器用にひっくり返していた三也子が、じろりと小沢さんを睨んだ。

「小沢さん。この子の名前、三也子(みやこ)っていうんです。」

「あ、そうなんだ。ごめん。」

小沢さんはそう謝り、三也子をみつめ、一番星をみつけたように目を輝かせた。