気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


小沢さんは机の上で手を組み、容疑者を追い詰める刑事のような目をした。

「さっき君は、自分の会社の婚活パーティで相手をみつけろと言ったよな?」

「言いました。」

「だったら君も、自分の勤める結婚相談所に登録して、相手をみつければ良かったじゃないか。君は俺の会社の婚活パーティで、相手を見つけたじゃないか。人のこと言えないよね。」

この人は私がラブパッション社の婚活パーティで、広大さんと出会ったことを知っている。

「ここに告訴する。保土ケ谷都、君は大きな罪を犯した。」

刑事から被害者になった小沢さんが、私に鋭い視線を向けた。

「罪、ですか?」

「君は俺の人生における、大いなる楽しみを奪った。」

「私があなたから、なにを?」