「保土ケ谷都さん!俺と結婚してください!君がいないと俺はもう駄目だ。千年先の未来までも君と一緒に歩いて行きたい。よろしくお願いします!」
頼む。YESと言ってくれ。
しかし都は口を尖らし、大きく首を振った。
「嫌です。」
「え?」
絶望感で一杯になった俺に、都は言い放った。
「千年なんて短すぎます。宇宙の寿命には終わりがないんです。宇宙が存在する限り、私と一緒にいると約束してください。」
「都・・・」
「さあ。どうなんですか?」
俺は都と来世の来世のまた来世までも一緒にいたいという、思いの丈を告げた。
「約束する。君が鶴になっても亀になっても、きっと同じ生き物に生まれ変わって君を見つけ出す。君が右心房になったら、俺は左心房になる。君がまな板になったら、俺は包丁になって毎日君に会いに行く。」
「まな板は痛そうだから嫌です。」
「細胞になっても、分子になっても、幾億光年先の未来までも、君を追いかける。だから・・・俺と一緒に生きて欲しい。」
俺の真剣なまなざしを、都は湖がさざめくような澄んだ瞳で受け止めてくれた。
「わかりました。私、あなたと、波川広大さんと、結婚します。結婚したいです。あなたのそばで生きていきます。」
そう答えた都の目が潤んでいた。



