気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


家に帰ると、都は白いレースのワンピースを着て俺を待っていた。

まるで花嫁衣装みたいだ。

「ただいま。」

「おかえりなさい。」

「その服が気に入ったのか。」

「はい。白鳥みたいでバレエを踊りたくなりました。」

ファッションショーからなんの脈絡もない、いきなりのプロポーズに、都はどう反応するだろうか。

断られるのが怖い。

けれど、ここでハッキリと意思表示をしておかなければ。

「都。そこに立って、少しだけ目を瞑っていてくれ。」

「はい。こうですか?」

都は椅子から立ち上がり、そっと目を瞑った。

俺は立て膝を付き、ダイヤモンドの指輪が入ったベルベットの箱を開けた。

「目を開けてくれないか。」

都が目を開けた瞬間、俺は声を張った。