気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


カウンセリングルームで女性会員の立花さんが、私に気まずそうな顔をして告げた。

「保土ケ谷さん。私、プロフィールに嘘を書いてしまいました。」

「どんな嘘ですか?」

「大卒と書いたんですけど、本当は専門学校を卒業したんです。」

「どうしてそんな嘘を?」

「私、知的で頭のいい人と結婚したいんです。専門学校卒業の女なんて、そういう男性と釣り合わないと思ってしまって・・・。」

「結婚したら、すぐにばれてしまう嘘をプロフィールに書いても、良いことはありません。逆にばれてしまったときのダメージの方が大きいです。結婚してからお相手の男性に軽蔑されてしまってもいいんですか?」

「それは・・・絶対に嫌です。」

「どこの専門学校に通ってたんですか?」

大豆戸(まめど)調理師専門学校です。」