気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


「でも都は俺にこう言った。三也子に反対されたら、私はあなたと別れます、と。」

「きっと相当自信があったのね。じゃなきゃそんなこと言うはずがない。」

みやっちさんは潤んだ目をしながら、俺を真っ直ぐに見た。

「波川さん。もし都を泣かせたら、私はあなたを七代先まで呪うわ。その覚悟はあるかしら?」

「その心配はない。七代先の子孫は、きっと俺と都の血を受け継いでいる。」

「その言葉、心のメモリーに刻み込んだからね。」

「なんならTシャツに印刷してくれてもいい。」

俺とみやっちさんの間に、同じ志を持つ者同士の空気が流れた。

昨日の敵は今日の友だ。

都がトイレから戻って来た。

みやっちさんが都に言った。

「都。波川さんが末裔へ代々伝わる家訓を考えよう、って言ってたわよ。」