しんみりとした雰囲気の中、みやっちさんは都との友情について語り始めた。
「都との出会いは保育園での園庭だった。私と都は、真の『みやこ』を決めるために、どちらが多くダンゴムシを捕まえられるか競争したの。お互い15匹集めたところでお昼寝の時間になって、勝負はドロー。私達は握手をし、健闘を称え合った。それが都との長い付き合いの始まり。」
そのダンゴムシはちゃんと庭に戻したのか?
「喧嘩をしたときはボウリングで勝負して、負けた方が勝った方にケーキを奢ることにしたの。負けず嫌いの私はめきめきとボーリングが上手くなり、とうとうプロボウラーにまで上り詰めた。一方都は、30分で5個食べきったら無料になるケーキ屋で記録を残し、大食いに目覚めた。」
都の大食いにそんな経緯があったとは。
「そうやって私と都は、お互いを高めあって来たの。男なんていらないよねって言っていたのに・・・。あの都がメールで絵文字を使うなんて、そうとう浮かれているんだなって思い知らされた。なんだかトンビに油揚げをさらわれた気分だわ。」
そう言葉を吐き出したみやっちさんは、ハンカチで目を押さえた。



