ふざけるな。
俺の大切な都をそんなささいな理由で傷つけやがって。
エンゲル係数なんて気にさせないくらい自分が稼げばいいだけの話だろうが。
それが男の甲斐性ってものだろうが。
俺の怒りは最高潮に達した。
しかし俺の怒りの折れ線グラフは、すぐに急降下した。
もしその先輩野郎が大食いでもいいと都を受け入れていたならば、俺は都と巡り会うことが出来なかったのだ。
怒るどころか感謝しかない。
都の初めてのキスを奪われたのは死ぬほど悔しいが、それ以上に都との楽園のような日々を過ごせる可能性を残してくれたことに、少なくない謝礼を包みたい気持ちで一杯だ。



