気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


「ごめんなさい。ちょっとお手洗いに行ってきます。」

都が席を立った。

俺と下星川三也子の間に、気まずい沈黙が落ちた。

ぽつりと下星川三也子がつぶやいた。

「ごめんなさい。意地悪な質問しちゃって。」

「いや。答えられなくてすまない。」

「答えられないのが正解よ。もしあなたがなんの迷いもなく答えていたら、都との交際を許さないところだったわ。」

「・・・・・・。」