そんなこと知りたくないし、考えたくもない。
保育園時代だって許せないのに、中学2年といったら甘酸っぱい思春期真っ盛りだ。
セーラー服の都が他の男に心を奪われていたなんて、想像しただけで夜中の高速道路を、法定速度ギリギリの速さで走りたくなる。
こんなクイズの解答なんて聞きたくないし、答えたくない。
黙り込んだままの俺に痺れを切らした下星川三也子が、とうとう言葉を発した。
「正解は、サッカー部のキャプテンだった又上ナオキくんでした!」
俺の心臓が、発作を起こしたが如く痛み出す。
心臓外科医の俺だが、この痛みの原因がわからない。
肩を落とし目を伏せたままの俺を、下星川三也子は真剣な顔でじっと見ていた。
マウントを取られているのだろうか。



