気がついたら天才心臓外科医と婚約していました


「広大さんはお医者さんなのよね?私最近肩こりがひどくて。何かいい薬知ってる?」

「お母さん。広大さんは心臓が専門なの。」

そうたしなめる私を制止するように、広大さんが真面目な顔で言った。

「俺は心臓外科医ですが、肩のマッサージも得意です。肩こりには僧帽筋をほぐすのが効果的です。是非、今度お義母さんの肩を揉ませてください。」

「あらあら。お義母さんだって。嬉しいわあ。約束ね。」

「ずるいです。私にもマッサージしてください。」

私がむくれると、広大さんが照れながら言った。

「結婚したら、毎日してやるから。」

その意味に気付いた私の身体が、途端にヒートアップした。

「あらあら。お熱いこと。」

そう冷やかす母に、私は話をすり替えた。

「ところで私達は、何をすればいいの?」

「そうそう。ふたりで園児達のお手本になるように踊ってくれる?」