そして土曜日。
「鴉鳴き保育園」に着いた私は、エプロン姿で忙しそうに折り紙の花を飾り付けている母に広大さんを紹介した。
「お母さん。こちら波川広大さん。」
「初めまして。波川広大です。今日は微力ながら手伝いに参りました。」
「初めまして。都がいつもお世話になっているみたいで。今日は忙しいのにありがとね。都に広大さんのような素敵な彼氏が出来て安心したわ。この子、小さな頃から真面目で恥ずかしがり屋で、男の人が苦手だったのよ?」
「でも相撲は取っていたようですが。」
まだ根に持ってる。
「これ、おはぎです。お口に合えばいいんですが。」
「こんな高級なおはぎ、食べたことがないわ。ありがたく頂戴します。」
母は上機嫌でその菓子折を受け取った。



