「隼人ー 見て、見て! ゆっきだっるまぁ~♪」 裕基が手のりサイズのちっちゃな雪だるまを作って、 オレに見せてくれる。 この行動はまるで先生にプレゼントを渡す園児のようだ。 「どーせならでけェの作ろうぜ??」 と言ったオレに裕基は 「えぇー ちっちぇ方が可愛いじゃん♪ 見てみろよ! 愛着わくぜ?」 と自分の持ってた手のりサイズの雪だるまをオレに渡す。 別にいらないのに…。 まぁ、でも確かに。 「可愛いかも?」 なんだかその雪だるまがやけに可愛く見えてオレは思わず笑っていた。