オレを部屋から出す前に一言。




「隼人、今日なんの日か知ってるか?」


「え、クリスマス?」


「合格♪

だからお前はゆきちゃんへのクリスマスプレゼントだ」


「はぁ!?」

普通逆じゃね!?


「いーから!

ゆきちゃんにとっては隼人に好きって言ってもらえんのがクリスマスプレゼントになんだろ?」




なんか、裕基の言葉一つ一つがめちゃくちゃ恥ずかしい。



でも――…


うん。


ゆきはオレに“好き”ってこと伝えてくれたんだもんな。






気づけばオレは走り出していて、

あっという間にいつもゆきのいる場所についた。