寒ィ~~



べしゃ



オレがイライラしている理由を全部モノに押し付けていた間に、

一緒にいた裕基に雪玉を当てられる。



「てんめ~~(怒

覚悟しろ!」



オレの言葉が合図かのようにお互いに雪玉を投げ始める。



高校生にもなって雪遊びってどーよ?


って感じだけど今のオレには裕基をのすことしか頭に無い。




冬はキライ。



雪はキライ。



寒いのはキライ。




だけど裕基はオレの親友で、

裕基といれば楽しいしなんとなく過ごせてた。



だけど。



オレはこの冬、親友よりも大事で。



だけどもう決して取り戻せないそんな出会いをした。