でもさ?


でも!



んなの信じられるほどオレだってガキじゃねェんだよっ!!


まだロボットとかサイボーグとかのが信じられるそうじゃね?


雪だるまはちょっとなぁ…


うーん…




「あーぁ…

もぅ学校着いちゃったね…」




しょぼーんって背景が出そうなくらいのオーラを出してるゆき。



学校着いたらゆきは入って来れねェし、

学校近づいたらオレに近寄んな、

って言ったからそれ以来ずっとその約束を守ってくれてる。


だからさ。


基本的には悪いやつじゃないんだ。


いいやつだし、

見てて飽きないし、

ヘタしたら裕基といるより楽しいかもしんないって思うこともある。



最初は明らかに怪しいって思ったけど、

なんか一緒にいるとそんな気失せちまうんだよな。



スーって入って、スーって消えてく。



ゆきを何かに例えるなら本当に雪なんだ。


真っ白で、

儚くて、

消えそうで、

いついなくなってもおかしくない。



でもオレにとってゆきがいることが当たり前過ぎて、

ゆきのいない生活なんてありえないような気がしていたんだ。