無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中

璃央君が目覚めたその日の夜、彼を抱きしめたあの日のことを考えていて思い出したことがある。



それは、バスルームのソファで目覚めるまで、ずっと不思議な夢を見ていたこと。


あれはまるで水面を目指して泳いでいるように、眠りと覚醒の波の狭間で揺られているような感覚だった。


そんなの初めてだったから少し怖くなって、無意識にリオ君を探した。
夢遊病みたいに、子供の頃から不安になるとあの子を求めて勝手に手を伸ばす癖がある。


爪の先が柔らかな感触を捉えたとき、夢の中の私は安心してうっすらと目を開けた。


でもそこにリオ君はいなくて、代わりに睫毛の長い小さな男の子が、私と同じように眠っていたんだ。


えっと、あなた誰だっけ。
待ってて、今思い出すから。