ふたりの退院後、約束していたファミリーレストランに尾崎さんとやって来た。
慣れない場所のドリンクバーで悪戦苦闘していると、華奢なカチューシャが似合う、ゆるふわ黒髪の女子高生が現れた。
「こんなの初めてだからわかんないよねやっぱ」
「うちらが持ってくから。ね、尾崎っち、羽奈ちゃん」
その横では茶色のショートボブで元気な外ハネの女の子が笑っていた。
「もしかして……沙也可さんと美姫さんですか?」
「久しぶり! すっごくふたりに会いたかったよ!」
ハムちゃんのときの印象のまんま、元気いっぱいのふたりに会えて感動のあまり声もでなかった。
「やだぁ、尾崎っちも羽奈ちゃんも泣かないでよ~」
「だって、だってよかったぁ~」
泣いているのか笑っているのか、込み上げてくる感動を分かち合うみたいに4人で再会の乾杯をした。
その後はふたりの定番の寄り道コースを案内してもらった。
雑貨屋さんでお揃いのシュシュを買って、プリって写真を納得いくまで何度も撮り直して。
ずらりと並んだガチャというものに圧倒されて、それを回して出てきたキャラクターにふて腐れたり妥協したり喜んだり。
みんなで動画アップしたいよねって美姫さんが言うから歩道橋の下の隅っこでダンスの練習をして、でも私が下手くそすぎて足を引っ張ってそれで笑いすぎてくたびれて。
お菓子を交換するだけのことでも、とにかくすべてが楽しかった。
はしゃいでいた熱が冷めてマフラーを巻き直しても太陽はまだずっと高い位置にいて、もっと遊んでいいよって言ってくれているみたいに見えた。
「ね、今までのうちらの会話とか全部、実はボイスメモに録ってあるんだ」
「なにそれ、怖っ!」
苦笑されても特に気にせず、グミをもぐもぐさせながら沙也可さんがアプリをタップすると、ほんとうに四人の笑い声やへたくそなダンスに対するブーイングが再生された。
再会の記念にかな。
なんてことではなくて、沙也可さんはこれを病室の璃央君に聴かせるために録ったって教えてくれた。
慣れない場所のドリンクバーで悪戦苦闘していると、華奢なカチューシャが似合う、ゆるふわ黒髪の女子高生が現れた。
「こんなの初めてだからわかんないよねやっぱ」
「うちらが持ってくから。ね、尾崎っち、羽奈ちゃん」
その横では茶色のショートボブで元気な外ハネの女の子が笑っていた。
「もしかして……沙也可さんと美姫さんですか?」
「久しぶり! すっごくふたりに会いたかったよ!」
ハムちゃんのときの印象のまんま、元気いっぱいのふたりに会えて感動のあまり声もでなかった。
「やだぁ、尾崎っちも羽奈ちゃんも泣かないでよ~」
「だって、だってよかったぁ~」
泣いているのか笑っているのか、込み上げてくる感動を分かち合うみたいに4人で再会の乾杯をした。
その後はふたりの定番の寄り道コースを案内してもらった。
雑貨屋さんでお揃いのシュシュを買って、プリって写真を納得いくまで何度も撮り直して。
ずらりと並んだガチャというものに圧倒されて、それを回して出てきたキャラクターにふて腐れたり妥協したり喜んだり。
みんなで動画アップしたいよねって美姫さんが言うから歩道橋の下の隅っこでダンスの練習をして、でも私が下手くそすぎて足を引っ張ってそれで笑いすぎてくたびれて。
お菓子を交換するだけのことでも、とにかくすべてが楽しかった。
はしゃいでいた熱が冷めてマフラーを巻き直しても太陽はまだずっと高い位置にいて、もっと遊んでいいよって言ってくれているみたいに見えた。
「ね、今までのうちらの会話とか全部、実はボイスメモに録ってあるんだ」
「なにそれ、怖っ!」
苦笑されても特に気にせず、グミをもぐもぐさせながら沙也可さんがアプリをタップすると、ほんとうに四人の笑い声やへたくそなダンスに対するブーイングが再生された。
再会の記念にかな。
なんてことではなくて、沙也可さんはこれを病室の璃央君に聴かせるために録ったって教えてくれた。



