無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中




だけど羽奈が俺を洗濯すると言い出して追いかけ回されたあの日、ぬいぐるみでいることに限界を感じた。


こんなままごとみたいなこと、いつまで続けたらいいんだろう。


現実世界の俺は病院で眠ってる。
そっちが本物で、羽奈の目の前に同じ人間が現れたら時空が歪むからやめろって猫二匹に口酸っぱく言われてたんだけど……やってしまった。


無理やりなことをすればいちばんに瀕死の肉体がダメージをくらうってことはわかってた。
でもどっちにしろ、そのうちダメになるんじゃん。


このまま羽奈を騙して従順なぬいぐるみのままで終わっていいのかって考えたら、羽奈に少しでも俺のことを覚えていてほしいと思ったんだ。