無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中

ぬいぐるみとその持ち主という関係から始まった俺たち。


学校帰りにすれ違うことすらできないと思っていた人がすぐそばで(ぬいぐるみ)を可愛がってくれる。


信じられないくらい幸せなんだけど、まさか転生先が人間以外だなんて思いもしなかった。


そんな始まりだったけど、恋を知らない俺にはすべてが衝撃的だった。


まず人間同士なら考えられないくらいのスキンシップの嵐に圧倒された。
頬を寄せる抱きしめるなんて当たり前。


ベッドから落ちたくらいで大袈裟に助けに来るし、過保護すぎて制服のなかに隠すわで。
相手が初恋の人だとさすがにこっちもガチガチで未知の感情にずっと戸惑ってる。


それになんでもクールにこなせそうな彼女が実は堅実な努力家だったこともわかった。  


自分に厳しくて、他人には優しすぎて、不器用なところは努力でカバーしようといつも一生懸命。


ぬいぐるみの目を通して見ても羽奈は優しくてあったかい子だってよくわかって、どんどん好きって気持ちはでかくなっていく。


そんな羽奈の力になりたいのに、こんな境遇じゃ何もしてやれないことが苦しかった。