私の持ち物は、空っぽになってしまったリオ君と空っぽの自分だけになってしまった。
それからは失敗ばかり。
見ていられなかったようで、クラスメートの皆さんは甲斐甲斐しく助けてくれた。
周りにたくさん迷惑をかけてわかったことは、これが本来の自分なんだってこと。
ダメな自分を知られるのが恥ずかしくて失望されたくなくて、無理をしていた事がバレちゃった。
おばあちゃんにリオ君を買ってもらう前の、泣き虫でわがままな羽奈に戻ってしまった。
いてくれるだけで、手触りだけで充分癒されてきたし、ただそばにいてくれればよかった。
一緒に嫁ぐことができなくたって、里帰りしたときにお部屋で待っていてくれたら何も望まないはずだった。
だからこそ他人がリオ君を装っていたことが許せない。しかも女の子ふたりに気を持たせるような浮わついた人。
女の子の扱いに慣れているから私にもあんなに優しかったんだ。
身を挺してミキさんとサヤカさんを守った人だとしても、もうこの不信感は拭いきれない。
騙されていたことが悔しくて怒りすら込み上げてきた。
リオ君をじっとみつめて問いかける。
もやもやしているこの気持ちはいったい何?



