彼女たちは事故に巻き込んでしまった瀕死の恋人を助けたいから協力してほしいと切実に訴えてきた。
その事故の原因が自分たちにあることを後悔するあまり、たいした怪我もしていないふたりは意識を取り戻すことを拒否して今ここにいるらしい。
「お願い璃央を助けて? 彼は何も悪くないの」
「その方はミキさんの恋人だったんですか?」
ミキさんに聞いたのに、隣のサヤカさんから反論が返ってきた。
「違う違う! 璃央君のことは独り占めしないことってみんなで決めたルールを美姫が破ったの。あんたが勝手に暴走するからこんなことになったんだからね!」
「それについては反省してるって。サヤカしつこい!」
てことは、彼には何人もの恋人がいるってこと?
ぽかすかと可愛い喧嘩が落ち着くと、ふたりは急に大人しくなって、小さな体に精一杯の身振り手振りをつけて訴えかけてきた。



