無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中

「続き……もっと欲しい?」


「もう! リオ君てそんなに悪い子だったの?」


からかうみたいに笑うなんてひどい。
ちょっと怒ってるんだよ?
でも、あのまま続けられてたら……やだやだ。恥ずかしすぎる!


「俺は全然足りないんだけど」


「なっ、何言ってるの!」


触れられた場所だけじゃなくて体中が熱い。恥ずかしすぎて消えてなくなりたいくらい。


「でも今日はこれでお預け。いつか堂々と抱きしめに行くから待ってて」


「いつかって、何?」


寂しそうに微笑むのはなぜ?
急にどうして?


「私たち、これからいつでもこんなふうに会えるんだよね? 今日だって、明日からの学校だって一緒だよね? だからほんとうの姿を見せてくれたんじゃないの?」


それなのになんでそんなに悲しそうな顔をしてるの?


「実はこっちの世界じゃ、こんな姿を見られるのは禁止なんだ」


「そんなの嫌だよ、さよならみたいな言い方しないで?」


彼の制服の裾をぎゅっと掴んだ。


「なんてね。嘘だよ。すぐにまた会えるから。約束する」


にっこり笑ってそっと頭を撫でてくれて……。