無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中

ぬいぐるみとは何もかもが違ってうまくいかないけれど、リオ君が存在している宇宙ごと包み込むつもりで抱きしめた。
リオ君は、私の一部で全部なのかもしれない。



「こうやって毎日大好きだよ、大事だよ、離れたくないよって言ってたことちゃんと覚えてる?」
 

何も応えてくれない。
無視されて少しムッとしちゃって、だから耳に頬を寄せた。


「こんなふうに時々耳を鼻先でくすぐって遊んでたことも忘れた?」


まだ無視を決め込んでるから意固地になってぴったり体をくっつけた。


「ほら、同じようにぎゅーってしてみて? 難しい?」


「……ダメ。これ以上は……決意揺らぐ」


そう言われて自分にしかわからないファンタジーな世界にいつの間にか浸りきっていたことに気がついた。