無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中

「あのさ、前に俺が言ったこと覚えてる? 羽奈のことをもっと知りたいし、俺のことも知ってほしいって言ったこと」


「もちろん覚えてるよ。それがどうかしたの?」


急に真面目な声で、どうしたんだろう。
そこまで追い詰めるつもりじゃなかったのに悪のりしすぎたかな。


「じゃあ今、俺のことをちゃんと知ってよ。嫌われるのは怖いけど……」


「嫌うなんてこと、そんなこと絶対にない!」


何を言われても何が起こっても、受け入れられる自信がある。


それからしばらくの沈黙の後、覚悟を決めたようにリオ君は宣言した。


「じゃあ目をつぶって。スリーカウントしたら目を開けて。いい?」


「うん、わかった」


リオ君は私の指を両手でしっかり掴んでからそう言った。大丈夫かな、リオ君少し変だよ。