無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中

「いつも一緒に入ってること忘れちゃったんだ、寂しいな」


そんなのはまったくの嘘。
大事なリオ君を洗う時はそれに全集中しなきゃだもの。袖を腕まくり、髪もアップにして洗面台に向かって仁王立ちするスタイルなんだから。


シャツだけ脱がせたら『嘘だよ、意地悪してごめんね』ってイタズラしたことを謝ろう。
というわけで、いつもの仕返しだ。



「こら、おとなしく脱がされなさい!」


なんか鬼ごっこみたいで楽しいし、こういうの懐かしい。すばしっこいリオ君はバスルーム中を逃げ回ったけど、浴室内の壁際でいよいよ私に追い詰められた。


「そろそろ降参する?」


両手で抱き上げると、少しためらってからリオ君は私を見上げた。