無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中

「紺野さんてみんなの憧れだから声かけづらい存在だったんだけど、リオみたいなおもちゃと漫才みたいな喧嘩してるの見たら親近感わいた」


「ほんとそれ。イメージ変わったっていうか、新しい一面を知れて嬉しいって感じ」


「私、ずっと紺野さんの連絡先知りたかったんです。交換できませんか?」


「おっ、俺も俺も!」


なぜかリオ君じゃなく、私がみんなに囲まれていた。ほんとなのかな、こんなつまらない子と仲良くしたいだなんて。


「あの、嬉しいです、ありがとうございます」


慣れない場面にしどろもどろになると、リオ君をのせたボレロ様が私のもとへ助け船を出すように跳ねて来た。


「でも好きになるのは禁止。碧葉にも諦めさせるつもりだから」


途端にみんなから歓声が上がり、もう恥ずかしすぎて顔から火を吹きそう。


「リオ君、バカなことばっかり言わないで! 碧葉君を巻き込んじゃダメ!」


「無理だよ、俺あいつのこと嫌いだって最初から言ってたじゃん」


束縛きつめの彼氏みたいだってみなさんが笑ってくれて空気が和んだけど、こっちは生きた心地がしなかった。