無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中


「寒くなってきたからそろそろ帰ろっか」


まだ一緒にいたかったけどベンチから立ちあがると、手をぎゅっと握ってくれて、さっきのドキドキと、今のドキドキがミックスされて心臓があり得ないスピードで鳴りだした。


うちまで送るねって言って、ずっと手を繋いでくれて………その手はあったかくて大きくて、嫌なくらい胸が高鳴って……だから。
  


「璃央君、大好きです」



恥ずかしくてずっとうつむいていたくせに、なぜか自然と声が出た。
ぽろっと出た。
素直になりすぎちゃったみたい。
素直すぎるのは、きっと可愛くないのに。