無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中

「気に入らない!」


「写真だけで判断しちゃダメでしょ?」


「いーや。好きか嫌いかなんて一目見たらわかる」



癒し系なはずなのに、キュートなお顔でそんな毒を吐くなんて思わなかった。


「羽奈だって実は苦手なんだろ?」



「そっ、そんなことないよ。釣り合わないなって思ってるだけ。それに今は少しでもこの部屋でリオ君と過ごしたいの」



いつも頑張っているのは、自分の時間が少しでもほしいからなんだよ?



「じゃあそいつのことをよく知らないまま結婚するつもりだったの?」



まさかのリオ君の大人発言に少し尻込みした。


そうか、碧葉君だってきっといろんな努力をしてくれているはず。
そんなことにも気づかなかったなんて恥ずかしい。



「そうか……逃げてばかりじゃダメだよね。でも私、女の子ともろくに話せないんだよ? 話し相手がリオ君しかいないなんて知ったら碧葉君、失望するんじゃないかな」



「その程度で羽奈のことを嫌いになる男ならこっちから願い下げじゃん。羽奈には俺だけいればいい」


「……リオ君てすごいこと言うんだね」



碧葉家にたてつく発言なんて学園の誰からも聞いたことがない。