女神イリオネスのバイオリン

 その問いに『情熱的な青い鳥』は朦朧(もうろう)とする、頭を支えるように答えます。

「あの孔雀の羽は思い出の品。初恋相手から授かった、記念品などでは、決してありません」

 アフディーは顔を、熱したヤカンよりも赤く染め、『情熱的な青い鳥」の体を力強く締め上げていました。

「ウゲー」

 するとイリオネスは、『青い鳥』に対し言葉を発しました。

「先ほどから無礼だぞ。この方は十二神。お前みたいな身分が口出ししていい身分ではないぞ」

 それを聞いた、アフディーは冷静になります。
 表情から怒りが消えると、イリオネスに説明をしていました。

「大丈夫じゃ、イリオネス。此奴は私の召喚獣。まあ、家族みたいなもんじゃ」

 イリオネスは表情を変えず、話を聞きます。アフディーも話を続けました。

「この情熱的な、『バカ』で『おしゃべり』な青い鳥も、足元の『食いしん坊のうさぎ』も、この肩に乗る『さよならを告げるカタツムリ』も家族じゃ」

 手のひらに乗せ、さし出した『さよならを告げるカタツムリ」を、イリオネスはメガネを正し見つめまう。

 すると空の彼方から、すごい勢いで、トンビが現れました。