──数時間前
私、トップアイドル『ひめ』こと、榎本姫花は大手芸能事務所桜華プロダクションの無駄に長い廊下を歩いていた。
「まったく、緊急事態…って、一体何があったのよ」
私はスマホからメールアプリを開く。そこには、『緊急事態!!直ちに社長室に来るように』と、いかにも胡散臭いメールが表示される。正直行きたくなかった。だけどいくら胡散臭いからと言っても社長からの直々の呼び出しだ。流石に芸能事務所の一タレントとして、応じないわけにはいかない。
社長室の前に着く。
深く息を吸って、私はドアノブに手をかけた。
「失礼します。『ひめ』です」
…しかし、そこには社長の姿はなかった。
「は?あいつ、この私を呼び出しといて一体どこをほっつき歩いているのよ」
眉間に青筋が浮かぶのがわかる。
こっちは雑誌の撮影切り上げて慌てて戻ってきたのよ!?
私は帰ろうと背を向け──
「やっほー」
さっきまで誰もいなかったはずなのに、いつのまにか私の後ろに人が立っていた。
「きゃあ!?」
「おっと、そんなに驚かなくても。僕がここにいても何もおかしくはないだろう?だって、ここは僕の部屋だもん」
そう、この頭がイカれた男こそが──
「…社長」
「はぁいー」
この大手芸能事務所桜華プロダクションの社長なのだ。
「いや、おかしいでしょ!?さっきまで誰もいなかったじゃないの!一体どこから出てきたのよ」
「いやいや、僕は至って普通にこの部屋で君のことを待っていただけだよ?」
「は、一体どこにいたって言うのよ?だってこの部屋には隠れられそうな場所なんてどこにも──」
「天井⭐︎」
その瞬間私は社長に腹パンを決めていた。
「お、おぉ。流石我が事務所の稼ぎ頭。右ストレートの威力が違う。ゴホッ」
なんかまたふざけたことを言っている。
「社員を天井で待ち伏せて脅かすような社長が普通でたまるかあ!?」
私の叫びがこの無駄に広い社長室に響き渡った。
私、トップアイドル『ひめ』こと、榎本姫花は大手芸能事務所桜華プロダクションの無駄に長い廊下を歩いていた。
「まったく、緊急事態…って、一体何があったのよ」
私はスマホからメールアプリを開く。そこには、『緊急事態!!直ちに社長室に来るように』と、いかにも胡散臭いメールが表示される。正直行きたくなかった。だけどいくら胡散臭いからと言っても社長からの直々の呼び出しだ。流石に芸能事務所の一タレントとして、応じないわけにはいかない。
社長室の前に着く。
深く息を吸って、私はドアノブに手をかけた。
「失礼します。『ひめ』です」
…しかし、そこには社長の姿はなかった。
「は?あいつ、この私を呼び出しといて一体どこをほっつき歩いているのよ」
眉間に青筋が浮かぶのがわかる。
こっちは雑誌の撮影切り上げて慌てて戻ってきたのよ!?
私は帰ろうと背を向け──
「やっほー」
さっきまで誰もいなかったはずなのに、いつのまにか私の後ろに人が立っていた。
「きゃあ!?」
「おっと、そんなに驚かなくても。僕がここにいても何もおかしくはないだろう?だって、ここは僕の部屋だもん」
そう、この頭がイカれた男こそが──
「…社長」
「はぁいー」
この大手芸能事務所桜華プロダクションの社長なのだ。
「いや、おかしいでしょ!?さっきまで誰もいなかったじゃないの!一体どこから出てきたのよ」
「いやいや、僕は至って普通にこの部屋で君のことを待っていただけだよ?」
「は、一体どこにいたって言うのよ?だってこの部屋には隠れられそうな場所なんてどこにも──」
「天井⭐︎」
その瞬間私は社長に腹パンを決めていた。
「お、おぉ。流石我が事務所の稼ぎ頭。右ストレートの威力が違う。ゴホッ」
なんかまたふざけたことを言っている。
「社員を天井で待ち伏せて脅かすような社長が普通でたまるかあ!?」
私の叫びがこの無駄に広い社長室に響き渡った。
