ユリアは頭が弱い子であり、両親からそのため軽視されていた。
母親は言う「何であんたはこうもとろくて、容姿だって平凡!これじゃあ政略結婚の駒にもなりゃしないよ!」
父親も言う「どうして我が公爵家からこんな凡庸以下な子が生まれたのだろうか!」
しかしユリアは王太子様と年齢が同じで、他の娘はみなもっとはるかに年下なので、年齢的な釣り合いが取れるのがユリアしかおらず、両親は、何とかユリアを王太子様の婚約者にできないかと悩むのであった。
「あなた、ユリアではとても無理だと思いますわ!」
「それは百も承知よ、だがライバルのあの憎き公爵家の娘が婚約者になったら、我が家は苦しいことになるぞ!」
「確かに、あいつもユリアや王太子様と同い年ですわね!」
「その通り!だからユリアを何としても王太子様の妻にねじ込まないといけないのだ!」
両親はユリアに言う「次の王家が開くお茶会でいよいよ王太子様の婚約者の目途をつけるという噂を仕入れてきた、実際に公爵家で年齢の釣り合いが取れるのは、お前かマリーのどっちかだ、よってマリーに勝つのだ!いいな!」
マリーとはライバル公爵家の娘のことである。
しかしユリアは、「分かりましたお父様お母様!」と返事だけはするも、明らかに分かっていない雰囲気を漂わせるので、両親も……
「……やはり駄目じゃないかしらあなた……」
「……そ……それでも負けるわけにはいかないんだ~~!」
などと父親は絶叫しているのであった……
さて一週間後に王家主催のお茶会が開かれて、様々な令嬢が呼ばれて、ユリアやマリー以外の令嬢も王太子様を狙っている雰囲気がムンムンしているのであった。
マリーは取り巻きを連れてユリアに話しかける。
「あらユリア様ご機嫌よう、身分の低い愚かな下等令嬢共が身の程知らずにも王太子様の元にまとわりついておりますわ、どう考えても私か貴女のどちらかが婚約者になるのは明らかなのに、身分の低い馬鹿共はそんなことも分からないようですわ!オーッホッホッホッホッホ!」
しかしユリアは呑気なので言う「マリー様流石ですわ、そんなことも分かるのですね!」
マリーは相変わらず天然なユリアに呆れながら……
「……貴女は相変わらず何も分かっていないのね、まぁいいでしょう、おかげで私に決まったも同然!どちらが婚約者になっても恨みっこ無しですわよ……オーッホッホッホッホッホ!」
と高笑いをしながら、取り巻きを連れて去って行った!
そして王太子様はつまらなそうな顔をしていたが、マリーが他の令嬢を押しのける様子を、ユリアは見た!
「あら雑魚令嬢達はお退きなさい!私が王太子様とお話をするのよ!」
他の令嬢は公爵令嬢よりも身分が低いので、追い出されるのであった……
そして王太子様は言う「どうせ公爵令嬢から選べというのならば、ユリア嬢も呼んでまいれまとめて話そうでは無いか!」
といって、ユリアも呼ばれたのであった……
マリーは不満そうであった「あら、私と2人で話すのは嫌なのですか?王太子様、もしかして私の美しさに照れたりしたのであれば、私嬉しく思いますわ!」
などとアピールにすり替えているが、ユリアは気の利いたことが何1つ言えないのであった……!
しかし王太子様はマリーに対して冷たかった。
「何故お前は自分がそんなにも価値があると思っているのだ?」
「え?私これでも社交界の華と言われ、もっとも今美しい令嬢と言われているのよ?まぁ自分で言うものではないかもしれませんが、ハッキリと言わせて頂きますわ!」
「そうかい、おめでとう、ではどこかの公爵家の令息と結婚でもしてくれ!」
あまりの冷たさにマリーは唖然とするも、王太子様は容赦が無かった!
「マリーよ、そちは身分差で他の貴族を下級呼ばわりして、自分が価値があると定義しているが、王家の王太子である私からしたら、お前の論理を借りるのであれば、すべての貴族は下等では無いか、何故《《私に向かって》》自分が価値があるなどと主張できるのか!」
「そ……それは……!」
「こんなことも分からない頭の悪い令嬢などごめんだと言ってる!」
「でもユリアなんて何も分からない令嬢ですわ!」
「……確かに不満はあるが、お前みたいな自爆をしないだけマシだ、どうせ公爵家の女と結婚しないといけないのであれば、私はユリアを選ぶ!」
ユリアは呑気なので、ボロクソ言われているのに、王太子様と結婚できると聞いて飛び上がるように喜んだ!
「わ……私なんかが王太子様と結婚できるのですね!」
嬉しさのあまり踊り出す様子を見て王太子様は思った!
(うーん確かに妻としては不安しかないが、逆に言えばいらん野心を持って私の妨害もしないだろうし、妻としては不安だが無邪気に喜ぶこと自体はかわいらしいから、案外悪くないかもしれない!)
こうして自己アピールをする身の程知らず令嬢(マリーはその筆頭!)に囲まれてウンザリしていた王太子様は、消去法でユリアが一番いいなとむしろ思うようになり、大事にされましたとさ。
めでたしめでたし!
おまけ……!
マリーはというとめげなかった!
あれだけ大威張りをしていて王太子様に振られたということで、多くの貴族から馬鹿にされるかと思ったら、マリーは返り討ちにしたからであった!
「オーッホッホッホッホ!王太子様は我々貴族と違うのよ!神のようなものよ、その神に直接振られた私と、貴女達は違うの!」
「あら、マリー様が負け惜しみを言っていますわ」
などと侯爵令嬢に馬鹿にされても……
「あら、貴女は神に勝てるなどという不遜を思っているのかしら?私は神に注意されて反省しましたわ、馬鹿な貴女と違ってね!」
「な……」
「それとも、まさか神に振られた私が情けないってことは、神を見下す行為ですわ!だって人間は神に勝てなくて当然なのに、そんなことも分からないのかしら!」
「……」
こうしてマリーはすぐに復活をして、相変わらず社交界の華として君臨するのであった!
めでたしめでたし?
おまけのおまけ!
王太子様はマリーを評価した「ふむ、己の論理を訂正して、ちゃんと王家を例外としつつ、自分の格も落とさないとは、見直したぞ!」
こうしてマリーも許されて、全員きっとハッピーエンドになったのであった!
母親は言う「何であんたはこうもとろくて、容姿だって平凡!これじゃあ政略結婚の駒にもなりゃしないよ!」
父親も言う「どうして我が公爵家からこんな凡庸以下な子が生まれたのだろうか!」
しかしユリアは王太子様と年齢が同じで、他の娘はみなもっとはるかに年下なので、年齢的な釣り合いが取れるのがユリアしかおらず、両親は、何とかユリアを王太子様の婚約者にできないかと悩むのであった。
「あなた、ユリアではとても無理だと思いますわ!」
「それは百も承知よ、だがライバルのあの憎き公爵家の娘が婚約者になったら、我が家は苦しいことになるぞ!」
「確かに、あいつもユリアや王太子様と同い年ですわね!」
「その通り!だからユリアを何としても王太子様の妻にねじ込まないといけないのだ!」
両親はユリアに言う「次の王家が開くお茶会でいよいよ王太子様の婚約者の目途をつけるという噂を仕入れてきた、実際に公爵家で年齢の釣り合いが取れるのは、お前かマリーのどっちかだ、よってマリーに勝つのだ!いいな!」
マリーとはライバル公爵家の娘のことである。
しかしユリアは、「分かりましたお父様お母様!」と返事だけはするも、明らかに分かっていない雰囲気を漂わせるので、両親も……
「……やはり駄目じゃないかしらあなた……」
「……そ……それでも負けるわけにはいかないんだ~~!」
などと父親は絶叫しているのであった……
さて一週間後に王家主催のお茶会が開かれて、様々な令嬢が呼ばれて、ユリアやマリー以外の令嬢も王太子様を狙っている雰囲気がムンムンしているのであった。
マリーは取り巻きを連れてユリアに話しかける。
「あらユリア様ご機嫌よう、身分の低い愚かな下等令嬢共が身の程知らずにも王太子様の元にまとわりついておりますわ、どう考えても私か貴女のどちらかが婚約者になるのは明らかなのに、身分の低い馬鹿共はそんなことも分からないようですわ!オーッホッホッホッホッホ!」
しかしユリアは呑気なので言う「マリー様流石ですわ、そんなことも分かるのですね!」
マリーは相変わらず天然なユリアに呆れながら……
「……貴女は相変わらず何も分かっていないのね、まぁいいでしょう、おかげで私に決まったも同然!どちらが婚約者になっても恨みっこ無しですわよ……オーッホッホッホッホッホ!」
と高笑いをしながら、取り巻きを連れて去って行った!
そして王太子様はつまらなそうな顔をしていたが、マリーが他の令嬢を押しのける様子を、ユリアは見た!
「あら雑魚令嬢達はお退きなさい!私が王太子様とお話をするのよ!」
他の令嬢は公爵令嬢よりも身分が低いので、追い出されるのであった……
そして王太子様は言う「どうせ公爵令嬢から選べというのならば、ユリア嬢も呼んでまいれまとめて話そうでは無いか!」
といって、ユリアも呼ばれたのであった……
マリーは不満そうであった「あら、私と2人で話すのは嫌なのですか?王太子様、もしかして私の美しさに照れたりしたのであれば、私嬉しく思いますわ!」
などとアピールにすり替えているが、ユリアは気の利いたことが何1つ言えないのであった……!
しかし王太子様はマリーに対して冷たかった。
「何故お前は自分がそんなにも価値があると思っているのだ?」
「え?私これでも社交界の華と言われ、もっとも今美しい令嬢と言われているのよ?まぁ自分で言うものではないかもしれませんが、ハッキリと言わせて頂きますわ!」
「そうかい、おめでとう、ではどこかの公爵家の令息と結婚でもしてくれ!」
あまりの冷たさにマリーは唖然とするも、王太子様は容赦が無かった!
「マリーよ、そちは身分差で他の貴族を下級呼ばわりして、自分が価値があると定義しているが、王家の王太子である私からしたら、お前の論理を借りるのであれば、すべての貴族は下等では無いか、何故《《私に向かって》》自分が価値があるなどと主張できるのか!」
「そ……それは……!」
「こんなことも分からない頭の悪い令嬢などごめんだと言ってる!」
「でもユリアなんて何も分からない令嬢ですわ!」
「……確かに不満はあるが、お前みたいな自爆をしないだけマシだ、どうせ公爵家の女と結婚しないといけないのであれば、私はユリアを選ぶ!」
ユリアは呑気なので、ボロクソ言われているのに、王太子様と結婚できると聞いて飛び上がるように喜んだ!
「わ……私なんかが王太子様と結婚できるのですね!」
嬉しさのあまり踊り出す様子を見て王太子様は思った!
(うーん確かに妻としては不安しかないが、逆に言えばいらん野心を持って私の妨害もしないだろうし、妻としては不安だが無邪気に喜ぶこと自体はかわいらしいから、案外悪くないかもしれない!)
こうして自己アピールをする身の程知らず令嬢(マリーはその筆頭!)に囲まれてウンザリしていた王太子様は、消去法でユリアが一番いいなとむしろ思うようになり、大事にされましたとさ。
めでたしめでたし!
おまけ……!
マリーはというとめげなかった!
あれだけ大威張りをしていて王太子様に振られたということで、多くの貴族から馬鹿にされるかと思ったら、マリーは返り討ちにしたからであった!
「オーッホッホッホッホ!王太子様は我々貴族と違うのよ!神のようなものよ、その神に直接振られた私と、貴女達は違うの!」
「あら、マリー様が負け惜しみを言っていますわ」
などと侯爵令嬢に馬鹿にされても……
「あら、貴女は神に勝てるなどという不遜を思っているのかしら?私は神に注意されて反省しましたわ、馬鹿な貴女と違ってね!」
「な……」
「それとも、まさか神に振られた私が情けないってことは、神を見下す行為ですわ!だって人間は神に勝てなくて当然なのに、そんなことも分からないのかしら!」
「……」
こうしてマリーはすぐに復活をして、相変わらず社交界の華として君臨するのであった!
めでたしめでたし?
おまけのおまけ!
王太子様はマリーを評価した「ふむ、己の論理を訂正して、ちゃんと王家を例外としつつ、自分の格も落とさないとは、見直したぞ!」
こうしてマリーも許されて、全員きっとハッピーエンドになったのであった!


